結晶化ガラス建材 パリトーンPLシリーズ
最大寸法1,400×3,000mmのパリトーンPLシリーズ。
光を透過させ、更に吸水率0.0%の機能を活かしリビングとバスルームを隔てるパーテーションとして採用頂きました。
昨今、リビングとバスルームの隔てが透明ガラスで仕切られていることも多くなってきました。
「採光を目的」として、「壁の圧迫感を減らす目的」として、あるいは「ラグジュアリーな空間造りを目的」として。
しかし一方で実際に使用する際には、いくら家族とは言えプライバシーもあり、更には来客に備えて場合によっては目隠し様にフィルムを貼ってしまう事もあると思います。
パリトーンPLシリーズで解決
本案件ではリビングとバスルームを隔てるパーテーションにご採用頂きました。
パリトーンであれば視界は遮りつつ、光を透過。
バスルームで光を灯せば、リビングからの眺めはさしずめ高さ2,400mmを超える面発光体に。
光がなくとも幾重にも重なり合ったガラスが、立体感のある上品な空間づくりのお手伝いをいたします。
壁も含めすべての素材・部材はその空間にあるモノ。
トッテだってそれをつけるためのドアがあって初めて機能する。
壁だって天井と床があって機能する。
その空間にある素材とのデザイン・相性が大切になってきます。
特に本プロジェクトでは、材料決定に際してこの様なお言葉を頂いております。
建築家の長谷川様より「コンクリート打ちっ放しやムクの板との相性、素材の響き合いを作り出す場合、
とりあわせる素材との関係が重要ですが、透過するという性能を超えた素材感のある透過材を求めました。」
ギャラリー
パリトーンの特徴
最大寸法3,000mm
大判なので床下から天井まで1枚物で可能
科学特性
酸・アルカリに強いので腐食の心配いらず
吸水率0.0%
浸込み汚れを気にすることなくお掃除が簡単
カラーバリエーション
空間づくりとして、壁面・床面の素材、色に合わせた豊富なカラーバリエーションをご用意。
ここは、ご注意!
パリトーンは通常表面のみ本磨きになっております。
側面、及び裏面も研磨は可能ですが、内在する気泡が見えてくる場合がございます。
詳細は以下の検証写真をご確認ください。
但しここから浸み込んでいく事はございません。
裏面磨き/艶は出るが気泡あり/場合によっては5mm弱の気泡もあり
裏面ガラス貼り/気泡は見にくくなる(側面に接着部が見えるため本プロジェクト不使用)
お客様の声
建築家に一問一答式でお聞きしました。
建築家:長谷川建築デザインオフィス 代表取締役 一級建築士 長谷川順持さま
Q1.パリトーンを購入する前にどんな事で悩んでいましたか?
A1.透過性のある素材を比較しました。ハニカムコアパネル、FRPグレーチング、サンドイッチパネル、ツインカーボ、特殊硝子など。
コンクリート打ちっ放しやムクの板との相性、素材の響き合いを作り出す場合、とりあわせる素材との関係が重要ですが、透過するという性能を超えた素材感のある透過材を求めました。
Q2.どのようなきっかけ、経緯でこの商品をお知りになりましたか?
A2.Webが最初であったかと。
Q3商品を購入するとき、不安に感じたことは何でしたか?
A3.最大の大きさ、強度、加工の自由度など。
Q4.何が決め手となって、この商品を購入されましたか?
A4.ムクの厚板として20ミリのパリトーンを用いましたが、コンクリートとムク板との関係がとても良いので採用しました。
但し、光を受ける面に使うことがこの商品を最も美しく見せる方法と感じています。
Q5.実際にこの商品を使ってみていかがですか?
A5.前の項と重なりますが、光を反射させるのでなく透過させるには明暗をつくり出す境界上に使わないと効果がでません。
とりわけ自然光との相性は素晴らしいものです。
入居者からは、明るい時間帯の入浴がなによりも心地よいとの声が。
それはパリトーンのつくり出している光のニュアンスの効果です。
Q6.弊社の製品は、どのような方にお勧めできますか?
A6.ガラスを冷たい素材と思っている方々に、温かみや温もりをガラスも持ち得る事を伝えたい。
Q7.最後に一言お願い致します。
A7.裏(気泡面)表の差が少なくなる開発を進めてください。
ありがとうございました。
■パリトーンPLシリーズスペック表 PL201~PL212
最大寸法 | W1,400mm×H3,000mm |
厚み | 20mm |
重さ | 54kg/㎡ |
曲げ強度 | 25.1MPa |
吸水率 | 0.0% |
■施工方法
[本案件施工方法]
上下金物で固定 施工図はこちら(準備中)
[施工上のご注意]
剥離や欠けの原因になるため、3mm以上の目地幅をとって施工をお願いします。空目地施工、突きつけ施工はしないでください。
[商品の留意点]
焼き物のため、生産ロットごとに色合いが異なる場合があります。
[気泡について]
PLシリーズは製品内部に気泡が内在します。その為、小口面、裏面に気泡が出てくることがございます。
■クレジット
プロジェクト名 | SHINKA(シンカ) |
設計 | 長谷川 順持/一級建築士事務所 長谷川建築デザインオフィス株式会社 |
施工 | 株式会社 辰 |
物件内撮影 | 黒住 直臣 |
納入年月日 | 2018年1月 |
採用シリーズ名 | PLシリーズ |
使用カラー | PL201 クリスタルホワイト PL202 アクア |
業態 | 集合住宅+テナント+コミュニティホール |