第三の結晶化ガラスとは?【基礎知識】

基礎知識

第二章 第三の結晶化ガラスとは?

 

パリトーンは3つのシリーズ展開

ぱりとん君
僕は全部で3つのシリーズがあるんだけど、みんなどれを使っていいか悩んでいるらしいんだ。

博士
じゃあ、今回はシリーズの特徴を説明をするかの。
先ずは、おさらいじゃ。

ぱりとん君
はーい。
写真で見るとこんな感じだよね。

3series

博士
そうじゃ。これら結晶化ガラスは焼き物の為、セラミックスの業界でも非常に有名で、日本セラミックス協会のHPでもレポートがあるのじゃ。

ぱりとん君
前回見たやつだね?確か「表面結晶化ガラス」と「体積結晶化ガラス」の2つの種類が載っていたけど?

博士
「表面結晶化ガラス」はスタンダードな製法で、ガラスを一度ザラメ状にして、それを枠に入れて再度焼く方法。
このザラメが石みたいな表情を作り出しているのじゃ。パリトーンでいえばPSシリーズじゃな。

ぱりとん君
ザラメ状って?

博士
こーゆー状態じゃ

zarame

ぱりとん君
元はこんな感じなんだ!

博士
これがPSシリーズの石目調を表現する要なんじゃ。

ぱりとん君
じゃあ、ザラメの大きさも大事なんだね。

博士
それもノウハウの一つじゃな

ぱりとん君
もう一つの、「体積結晶化ガラス」って?

博士
これは2本のローラーの中にガラスを通し、圧力をかけ押し出す方法でロールアウト法と呼ばれる製法で作られているのじゃ。パリトーンのPAシリーズが当てはまるな。

ぱりとん君
それじゃあPLシリーズは?どれにも当てはまらないの??

博士
これが第三の結晶化ガラスになるんじゃ。

 

第三の結晶化ガラス

博士
PLシリーズはここに載っていない、新しい手法の結晶化ガラス建材なんじゃ。

ぱりとん君
確かにPSシリーズは石の様だし、PAシリーズは色の均一性がタイルに近い感じもするもんね。PLシリーズは奥行き感があって他には無い立体的ガラス装飾材って感じだもんね。

博士
そうじゃな。融点の異なるガラスを使用してな、一方が溶けている最中に、スライスした他方を入れる・・・大雑把じゃがそんなとこじゃ。

ぱりとん君
だからこんな立体的になるんだね!

博士
さらに90%以上がリサイクルガラスでできているという環境にも非常に優しいシリーズなんじゃ。

ぱりとん君
意匠としても優れているのに、さらにリサイクルガラスならおススメだね!

 

 

これでわかる!結晶化ガラス種類別特徴

ぱりとん君
大体は分かったけど・・・もう少し詳しく知りたいですけど。

博士
それならこっちのパリトーン 3つのシリーズ を確認してくれ

ぱりとん君
博士からの説明は無しなのね。。。

 

光を透過するPLシリーズ

ぱりとん君
それで、PLシリーズってどれくらい透過するの?

博士
光を通すから「光壁」「光床」「光カウンター」なんかにも好まれて、意匠性ガラス素材として使われる事もよくあるんじゃ。
特に建築・建材展2016に出展した時の光カウンターはすごい注目されたんじゃぞ。

ぱりとん君
そんなに目立ったの?

博士
おお!この展示の様子をみればわかるはずじゃ。

ぱりとん君
スゴイ目立ってるね!これはPL211のクリスタルブルー?

博士
そうじゃ。それに少し多めに白色LEDを仕込んで透過させたのじゃ。
もちろん板の色もあるんじゃが、光の色を変えれば表現力はもっとあがるぞ。
透過の確認はこっちで見れるぞ。

ぱりとん君
PLシリーズは色もたくさんあるから、光の色との組み合わせで単調に光る床とはちょっと一味違うね

■まとめ■
  • PLシリーズの主な特徴
    1. 光を通す
    2. 意匠ガラス
    3. 光る洗面台、光床、光壁に使用される
    4. 90%以上がリサイクルガラス