PLシリーズ 接着剤は透けて見えるのか?【ぱりとん君の実験室】

ぱりとん君の実験室

第六章 PLシリーズ 接着剤透過実験

 

PLシリーズは影が出る?

ぱりとん君
「透過するPLシリーズはパーティションで使う分にはいいけれど、床で使ったら接着剤とか見えてこないの?」というご質問を頂いております。

黒子
では今回はPLシリーズに裏から照明を当てた時に影が出るか実験ですね。

黒子
実際にやってみましょう。

ぱりとん君
試験対象は?

黒子
使用するのは人気の高いPL201クリスタルホワイト、氷を表現するのにうってつけ202アクア、青の建材は珍しい205マリンブルーを使用します。

ぱりとん君
じゃあ実験方法は?

ぱりとん君
目的は「接着剤により光が遮られ、表面に影が出ないか?」を検証したいです。

黒子
承知しました。
では光源は面発光できる器具を使います。
また、実際の接着剤ではなく、光を遮るものを代用します。

 

百聞は一見に如かず

ぱりとん君
じぁあ、実験開始ね!

黒子
御意。

黒子
事前準備として、光源の上に光を遮るものを設置しますね。

lab_006light
ぱりとん君
え?何これ?これが接着剤の代用品?

黒子
目的は光を遮る事ですし、これで十分かと。

ぱりとん君
まぁ、目的が果たせれば・・・
黒子
続いて光源を点灯させないで、パリトーンを載せます。

lab_006pl201-1

ぱりとん君
これは意味あるの?

黒子
これは単純に床材として使用し、接着剤を団子張りした状態を模した実験ですね。
床材の色と接着剤の色が違う場合、その空間の明るさで影が見えるかになります。

ぱりとん君
影はまず見えないですね。

黒子
そしてここからが本番。下から光があった場合にどうなるか?

黒子
左が光源無し、右が光源ありで配置しています。

lab_006pl201-3

lab_006pl202-3

lab_006pl205-3

ぱりとん君
あれ?白が一番目立たない?

黒子
・・・そうですね

ぱりとん君
なんで?

黒子
恐らくですが、光が透過しやすいからですね。

黒子
その為、波の回折現象が起きやすく、影が出にくくなったと考えられます。

ぱりとん君
・・・カンタンに言うと?

黒子
下からの光が一度障害物に遮られても、周りの光の波が回り込むというわけです。

ぱりとん君
回り込んだ光によって、面全体が光っているように見えると。。。

黒子
そうですね。その為、マリンブルーは透過率がクリスタルホワイトに比べ低いので、回り込む波の力が弱まり、影を消すのに至らなかった。と考えられます。

 

実験結果 考察と対策

ぱりとん君
じゃあ光床で影を出さない方法は?

黒子
アクリルなどの透過率が高いもので固定する方法もあります。
今回使用している照明器具もアクリルを導光板としてますので、相性はよいかと。

ぱりとん君
じゃあこの照明器具にそのまま接着?

黒子
それはやめてください。
熱による膨張がアクリルとパリトーンとで異なるので、完全に固定してしまうと破損の恐れもあり危険です。

ぱりとん君
熱逃げの空間も作らないとだもんね。

黒子
面発光する照明器具と組み合わせて、壁面で使用した例はこちらにありますのでご参考にしてください。

PLシリーズをふんだんに使用した銀座商業ビル
ぱりとん君
バッカー材で照明器具とパリトーンに空間を開け、耐熱シールで仮固定、その後パリトーンと照明器具を一式サッシで固定した例になってます。

 

まとめ

■実験結果■

【実験内容】
接着剤を使用し、裏面から光源を当てた際の影の発生について目視で確認する
【対象物】
PL201 クリスタルホワイト
PL202 アクア
PL205 マリンブルー
【実験方法】
⑴ 均一に発行する光源を用意
⑵ 光を遮るものを接着剤に見立て、その上にパリトーンを設置
⑶ 点灯させ、影の発生を目視で確認
【結果】
光の透過が大きい(製品の色が薄い)程、影が薄くなる。

 

博士
ぱりとん君の実験室は、原則当社内にて行っております。
実験の結果・測定についてなんら保証するものではございません。
また、光源の出力・向き・波長により本実験と異なる結果が出る事も考えられます。
ご注意ください。