ぱりとん君の実験室
第七章 PAシリーズ薄型 落下物衝撃実験
ぱりとん君
以前、荷重試験は一般社団法人建材試験センター様の協力でやったよね?
黒子
この実験は人の乗り降りを想定し、10万回にも及ぶ繰り返し試験ですね。
先端は革靴の踵を想定した硬質ゴム(先端部厚み5mm 硬度A78)を使用しましたね。
先端は革靴の踵を想定した硬質ゴム(先端部厚み5mm 硬度A78)を使用しましたね。
ぱりとん君
今回は何の試験をやるの?
黒子
今回はお客様よりご要望が多かった、傘の落下試験です。
黒子
よって先端の素材及び、落下の高さを変えて検証です。
博士
ちなみに傘の先端にはちゃんと名前があって「石突」という名称じゃぞ。
ぱりとん君
え?石をつくための物ってこと?
黒子
というより、地面につける部分の名称ですね。
なので傘に限らず、杖の地面との接地個所や、矛や槍の刃の反対側、地面につきたてる部分を石突と呼ぶようです
なので傘に限らず、杖の地面との接地個所や、矛や槍の刃の反対側、地面につきたてる部分を石突と呼ぶようです
ぱりとん君
ふ~ん。。。
ねぇ、矛と槍って・・・何が違うの?
ねぇ、矛と槍って・・・何が違うの?
博士
穂先の形状や、刃の根本の構造の違いがあるぞ。
さらに使用方法としても、矛は片手使用で反対の手には盾を持ち、槍は両手持ちが基本となり・・・
さらに使用方法としても、矛は片手使用で反対の手には盾を持ち、槍は両手持ちが基本となり・・・
黒子
あ、博士。話が反れるので詳しくは別の機会に・・・
博士
・・・
黒子
石突がある理由として、傘なら生地が直接地面に触れないようにするため、そうでないと常に浮かせておかなきゃいけないからってことですね。
ぱりとん君
だから結構硬い素材が多いってことね。
黒子
そうですね。ビニール傘だと樹脂製、紳士用傘ですと金物が一般的かと思います。
落下させる傘は2種類
ぱりとん君
じゃあ早速やってみよう。
傘はどんなのを落とすの?
傘はどんなのを落とすの?
黒子
傘は2種類用意いたしました。
その1 ビニール傘:全長83㎝、重量305g、先端素材樹脂
その2 紳士用の傘:全長87㎝、重量453g、先端素材金物
その1 ビニール傘:全長83㎝、重量305g、先端素材樹脂
その2 紳士用の傘:全長87㎝、重量453g、先端素材金物
ぱりとん君
落とす高さは?
黒子
現実的なところを考えると、傘が床に落ちる時って、用を足す際に手を滑らせて時か、傘のフックにかけ損ねるかの時を想定しております。
ぱりとん君
フックが無い場合はライニング天板に直接かけるよね?
黒子
そうですね。
一般的なライニング天板の高さを1,300~1,400mmとして、傘の長さを考えると・・・傘の先端と汚垂石との距離は50cmくらいが一般的ですかね?
一般的なライニング天板の高さを1,300~1,400mmとして、傘の長さを考えると・・・傘の先端と汚垂石との距離は50cmくらいが一般的ですかね?
ぱりとん君
これも10万回やるの?
黒子
いえ、さすがに人力で10万回は現実的でないですので、今回は、各10回ずつとします。
ぱりとん君
せかっくなので50cmと、その倍の100cmの距離から落下させてみよう!
黒子
ではビニール傘、紳士用傘を、先端とパリトーンとの距離50cmおよび100cm離した状態で自由落下。
回数はそれぞれ10回。
これで実験開始ですね。
回数はそれぞれ10回。
これで実験開始ですね。
ぱりとん君
あ、ちょっと待って。接着剤は?
黒子
そうでした。接着剤はエポキシ系の弾性接着材(一液タイプ)を使用しております。
かならず接着剤は全面塗布。点付け、団子張りは厳禁です。
かならず接着剤は全面塗布。点付け、団子張りは厳禁です。
百聞は一見に如かず
黒子
ではこちらをご覧ください。
実験結果 考察と対策
ぱりとん君
問題ないね。
黒子
そうですね。
ぱりとん君
今までも割れてしまった事例を確認すると施工後の破損の原因は、接着剤の塗布不足だもんね。
黒子
ですね。それにこのグロッシーブラックですが、IHヒーターの天板にも使用されるので、製造工場ではある程度の鉄球の落下試験なんかもやっております。
ぱりとん君
鉄球落として大丈夫なの?
黒子
キッチンでの使用の想定ですので、30㎝程度の高さにはなりますが・・・
黒子
これもいずれ検証する予定です。
まとめ
■実験結果■
【実験内容】
汚垂石として使用した際に、傘が落下してきた場合を想定
【対象物】
PA薄型グロッシーブラック T=4mm
【実験方法】
先端素材の異なる傘、2種類ををそれぞれ検査対象から50cm及び100cm離して自由落下。
回数は各10回とする。
【結果】
目視による破損、ヒビ、カケは確認できず。
博士
ぱりとん君の実験室は、原則当社内にて行っております。
実験の結果・測定についてなんら保証するものではございません。
ご注意ください。
実験の結果・測定についてなんら保証するものではございません。
ご注意ください。