汚垂れ石推進委員会

第二章　汚垂石に結晶化ガラスを使うワケとは？

吸水率0.0％。ガラス素材の汚垂石。パリトーンステップ

ぱりとん君

それで博士。汚垂石に結晶化ガラスを使う訳って？

博士

一番の違いは吸水率じゃな。

ぱりとん君

あっ、浸み込まない方がいいって奴ね。

博士

そう、せっかくの汚垂石がスポンジのように吸水率が抜群で、飛び散ったしずくを全部吸収して、ばい菌が繁殖し続けたら・・・

ぱりとん君

・・・臭いね

博士

臭いな。それは極論だが、そういう事。

ぱりとん君

それで結晶化ガラス建材パリトーンは、吸水率0.0％だから汚垂石にも最適ってことね。

博士

そうじゃ。そして結晶化ガラスパリトーンの汚垂れ石が「パリトーンステップ」じゃ。

ぱりとん君

なんでステップ？

博士

男子トイレでよく「一歩前へ！」なんて貼り紙をみるじゃろ？

ぱりとん君

ああ、これね。よく見るよ。

博士

そのもう一歩を願って「One Moer Step」「Paritone Step」になったわけじゃ！

ぱりとん君

そんな願いが込められた名前だったのね。

博士

もし飛び散らなければ、どれだけ掃除をする人が助かるかを考えると願いも込めたくなる訳じゃ。

傷のつきにくさ、モース硬度とは？

ぱりとん君

吸水率以外でも、結晶化ガラスを使うメリットって？

博士

あとは傷のつきにくさだな。傷だらけになってしまうと、そこに菌が溜まり繁殖してしまうからのぉ。

ぱりとん君

まな板のＣＭでよく見かけるね。包丁の傷に入り込んだ汚れは洗剤で洗ってもなかなか落としきれないってやつ。

博士

そう。だからなるべく硬くて傷がつかない方がいいし、パリトーンはモース硬度6.0～6.5程度あるから非常に傷がつきにくいと言えるんじゃ。

ぱりとん君

モース硬度って？

博士

あるものでひっかいた時の傷のつきにくさを表す尺度で、鉱物に使われることが多いんじゃ。分析装置が無い様な野外で使われる事があったので、非常に簡便的な手法じゃ。

ぱりとん君

でも、6.0～6.5ってどの程度スゴイの？基準がわかんないし・・・

博士

身近な物で考えてみよう。世の中で一番固いものは？

ぱりとん君

え？ダイヤモンドでしょ？

博士

そうじゃ。そのダイヤモンドがモース硬度が最高の10で、最も傷がつきにく、ガラスで硬度5、人間の爪なんかだと2.5とされているな。
ほかにも天然石だと、一般的に大理石が3、御影石で5くらいとされているじゃ。

ぱりとん君

じゃあ、パリト－ンって結構傷がつきにくいんだ。

博士

そう言う事じゃな。そして結果的に衛生的に保たれるというメリットも出てくるわけじゃ。

ぱりとん君

そういえば、携帯電話の表面に傷防止でシート貼ったりするけど、9Ｈって書いてあるけど・・・これは？

博士

それは鉛筆硬度というやつじゃな。

ぱりとん君

鉛筆硬度？

博士

鉛筆にＨＢとか2Ｂとかあったのを覚えているかな？

ぱりとん君

覚えていまーす。小学校の時、硬筆の授業で4Ｂとか5Ｂ使ってました～。

博士

書いているときどんな感じじゃったかのぉ？

ぱりとん君

普段のＨＢとかよりも、濃いかったし、なんか柔らかかった・・・気がする。

博士

それだ。ＨはhardのＨ。つまり硬いってこと。その中でも9Ｈとは非常に硬く、それで引っ掻いても傷がつかないよ！と言う事を示している。詳しい実験方法はは今後説明しよう。

ぱりとん君

じゃあ、モース硬度と鉛筆硬度の違いは？

博士

う～ん。そもそも目的が違うので、正確な互換表が無いんじゃ。例えばモース硬度の1と2の間と9と10の間が比例関係にあるわけではないしな。鉛筆硬度はそもそも塗料などの剝がれにくさを測る尺度じゃし・・・。

ぱりとん君

なんだぁ、比べられないじゃん。

博士

待て待て。もちろん全く比べられない訳ではなくて、鉛筆硬度9Ｈはモース硬度の4～5くらいが目安と言われているんじゃ。

ぱりとん君

じゃあ、やっぱりパリトーン硬いじゃん。

博士

そう言う事じゃ。

“参考資料
社団法人 日本コーティング協会
ガラスコーティングの硬度について”

結局どんな素材が良いのか？

ぱりとん君

で？結局どんな素材が一番いいの？

博士

理想だけを言えば、全く浸み込まないで、硬いけど欠けなくて、薄くて、軽い。
それでいて施工も簡単で、現場に合わせてその場で加工できるモノ。そして安価。

ぱりとん君

・・・そんな理想的な素材あるの？

博士

あったらみんな使うよね（汗

ぱりとん君

じゃあその中で、完成時のみのコストを重視するのか、少し初期コストがかかってもメンテナンスが楽で、長期的な目線で見て、いつまでもきれいに保てるかを考えられる人との差ですかね。