パリトーンはアートの世界へ【ぱりとん君の新提案】

こんな使い方もあります

アート作品としての素材

 

博士
パリトーンがアートの世界へ進出したぞ。

ぱりとん君
どういう事?

博士
ガラス作家のお客様が、パリトーンを用いて、一般社団法人日本建築美術工芸協会主催のBOX展に出展して頂いたんじゃ。

ぱりとん君
もっと詳しく教えてください!

博士
「30×30×30の空間を遊ぶ」をテーマに得意な素材を使って、30cmキューブの小宇宙を自由に表現するのじゃ。
ガラスに限らず様々な素材を用いた作品が出展されておったぞ!
BOX展の詳細はこちらじゃ。

ぱりとん君
それでボクはどんな風に使われていたの?

博士
パリトーンを用いた作品はこれじゃ

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タイトル「天空」
どこまでも、どこまでも深く明るい透明な空の奥の奥の奥。
遠く輝く清らかな世界への希求。

ぱりとん君
積み重ねられたパリトーンが綺麗だね。

博士
これがなんと優秀賞を取ったんじゃ!

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(ご希望により作者の名前は伏せさせて頂いております。)

博士

ぱりとん君
そしたら、フロート硝子みたいに、割れた時に尖って割れるって事だよね?
これは尖ってないみたいだけれど?

博士
それはガラス作家さんのなせる技じゃな。

博士
割ったパリトーンを再度炉に入れて少し溶けるくらいまで加熱する事で角が取れ、艶も出るんじゃ。
そこから形を思うままに加工して作品に仕上げて頂いたわけじゃ。

ぱりとん君
面白い使い方だね!
他のお客様からも「重ねたい」「小口の積層をもっと見せたい」「2mくらいに積みかねて柱を作りたい」というお声も聴くので、これはいい例ができたね。

博士
もちろん大きく使う場合は重量がそれなりにあるので、単純に積みかねるのではなく、一工夫必要が必要じゃな。

■一問一答形式 お客様の声■
      本件、ガラス作家に一問一答形式でお答え頂きました。
      ガラス工房T様

Q1.なぜパリトーンを使用してみようと思いましたか?
A1.ガラスの色・表情が美しかった。半透明や内部の文様が美しい。

 

Q2.実際に使用してみていかがだったでしょうか?
A2.結晶化ガラスは、平素のガラス熔融、焼結技術では扱う事は難しく、溶着も曲げる事も思う様にはできませんでしたが、接着や加工して削ったり、磨いたりすることは可能でした。
 
Q3.今後もアート作品の材料として使えそうですか?
A3.素材の中に既に美しさが宿っていますので、その美しさを引き出すこともテーマに、できる範囲の技術を使用して作品を製作する事は楽しみです。
アート作品の材料として使えると思います。

ぱりとん君

ありがとうございました。

博士
結晶化ガラスは製造時にも非常に熱を必要とし、内部に結晶を析出する事により、ガラスとの複合材となる事で、強固にもなり美しさも生まれ、用途の自由度が上がるのじゃ。
その反面、曲げ等の二次加工をするときにはちょっと手間がかかるのは一長一短といえるかのぉ

ぱりとん君
これからもアート界のパリトーンをよろしくお願い致します。