寸法が合わない!?現場で加工だ!【潜入調査隊】

潜入調査隊

第五章 現場で加工だ

源さん
ぱりとん君!てぇーへんだ!

ぱりとん君
どうしたんですか源さん?

源さん
図面と現場が微妙に違ってて、パリトーンの寸法が合わねえんだよ。

源さん
時間も無いから現場で対応したいんだけど、こいつは現場で切れんのか?

ぱりとん君
大丈夫ですよ。じゃあ今回は先に現場加工をお見せしちゃいます。

※音量にご注意ください。

 

切断は湿式で

ぱりとん君
通常は製造工場または、国内の加工工場で寸法通りの製品で納めるんですが、どうしても現場加工をしなければならない時もあると思います。

源さん
そうよ。ただよ、結晶化ガラス建材って現場加工できないって聞いた事あるぜ?

ぱりとん君
確かに、「現場加工できないんでしょ?」と言うお問い合わせも頂くのですが、、、

ぱりとん君
できますから!現場加工!

源さん
じゃあ詳しく教えてくれよ。

ぱりとん君
了解です。まず素材は「ガラス」ですが、ガラス切りでは切れません。扱いは石材と同等と思ってください。

源さん
するとディスクグラインダーとかで切るのか?

ぱりとん君
です。そして必ず湿式で切ってください。

源さん
乾式だとどうなるんでぃ?

ぱりとん君
パリトーンは非常に硬質ですから、それを切ろうとするとかなり熱を持ちます。
火花が散る場合もありますし、熱焦げの心配もあるので、安全性も考慮して湿式をオススメしてますね。

源さん
でも、現場で水をじゃぶじゃぶ使うって難しいぞ?

ぱりとん君
もちろんある程度の量でOKです。
熟練の方ですとペットボトルの水でやってましたから・・・

源さん
なるほど。水は用意する!
ブレードは何でもいいのか?

ぱりとん君
基本は石材用のダイヤモンドカッターを使用して頂いています。

ぱりとん君
具体的にはツボ万製 タイル2000、旭ダイヤモンド工業製 ドライカッターマーブル等で切っている職人さんが多いです。

※パリトーン専用ブレードではございません。

 

バリが出るので糸面は必須

源さん
切断で他に気を付ける事は無いか?
忙しいからもう現場戻りてぇんだよ。

ぱりとん君
あ、現場はいつも忙しいと思いますが、切断時は一回で切ろうとせず、何回かで切るようにしてください。
無理に力を入れると製品にひびが走ったり、工具の破損の恐れもありますので。

ぱりとん君
それと、切断後はバリがありますので、必ず糸面取りは行ってください。ガラスなのでケガしやすいですからね!

源さん
わかった!ありがとよ。

 

ダボ穴はこう開ける

ボロンゴ
相変わらず忙しい方なんだな。

ぱりとん君
そうみたいですね。

ぱりとん君
あ、ダボ穴も説明しておきますね。

ボロンゴ
うむ。よろしく頼む。

ぱりとん君
ダボ穴開ける時は、振動ドリルと対応したドリルビット(キリ)を使用します。

ぱりとん君
動画では、工具:日立製 振動ドリル、
ドリルビット(キリ):コマドリル製 三方ノンスリップ振動用ドリル φ4.8mmを使用しています。 

ボロンゴ
穴の大きさと深さは?

ぱりとん君
穴の直径が5~6mm、深さ20mmを標準としています。

ボロンゴ
ただ工具が同じもの持っているとは限らないからなぁ。

ぱりとん君
もちろんです。
なのでいきなり製品ではなく先にカットサンプル等で試し切りを行ってください。

ボロンゴ
それで工具との相性を見てもらう訳だな。

ぱりとん君
そーゆー事です。