パリトーン製造工場へ潜入【潜入調査隊】

潜入調査隊

第一章パリトーン製造工場へ潜入

 

パリトーンはこうして作られる

ぱりとん君
やっぱりこのシリーズは必要だよね。

博士
そうじゃな。安心して使うには、どうやってできているかは知りたいものじゃな。

???
その通りだよぱりとん君!

ぱりとん君
え?君は?・・・ってこのくだり毎回必要ですか?

博士
確かにもう飽きたのぉ~。とりあえず自己紹介くらいはしてもらうかの。

ぱりとん君
カンタンでいいからね~

???
み、みなさんこの様な扱いなのか・・・?

ぱりとん君
手短に~

???
うむ。私はボロンゴ。れっきとした・・・

ぱりとん君
はい、では今回は探偵っぽいボロンゴさんと一緒に説明しま~す。

博士
ボロンゴさんはちゃんとやっていけるだろうか・・・

 

潜入調査隊隊長ボロンゴがパリトーン製造工場へ!

ぱりとん君
「潜入」って言うけど、別に無許可でやっているわけじゃ無いんだし「公開」の方が言葉としてあってると思うのですが・・・

ボロンゴ
初めからそんな事を言わないでくれたまえ。「潜入」の方が秘密っぽくてワクワクするじゃないか。

ぱりとん君
はいはい。とりあえず僕が作られる工程と共に、どうやって作られるかを説明していくよ~。

ボロンゴ
よろしく頼む。

ぱりとん君
スタンダードのPSシリーズで説明するね。
先ずは僕の主原料、SiO2いわゆるシリカだね。これを主原料として、酸化カルシウム(CaO)、酸化亜鉛(ZnO)等の成分を有する製品で、ザラメ状のガラスを焼成、研磨して製造をします。

ボロンゴ
うむ。よく分からないぞ。もう少しイメージがつく説明ができないもんかね?
そもそも潜入っていってるなら工場内部を見たいんだが?

ぱりとん君
わかっていますとも。じゃあ写真と一緒に説明していくね。

工場内部へ!

ぱりとん君
まずはざっと説明するね。

1.ガラスをドロドロに溶かし、溶けた状態から水に流下させ、ザラメ状のガラスを作ります。

2.そのザラメ状の物を、乾燥させながらサイズの分類を行い、耐火材の枠に入れて、もう一回焼きます。

3.800℃を超えてくるとザラメが柔らかくなり、再度溶けてきた辺りで加熱をやめてザラメ同士がくっつく様になります。

4.それから表面を研磨し、必要な大きさに切断していくんだ。


ボロンゴ
なるほど!では、最初にドロドロに溶かす・・・つまり熔融状態にするワケだな。

ぱりとん君
そう。それからザラメ状のガラスを作るんだけど、まずは溶かしていくんだ。

ボロンゴ
ガラスが溶けるのだから軽く1,000℃は超えるな

ぱりとん君
近づくだけでも十分に熱いから、見学するのも一苦労です。

 

DSC_1687

ぱりとん君
次にザラメを作るために水中に流下させて、サイズの分類なんかも行います。
1~6mm程度の大きさで、3種類に分類していくんだ。

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ボロンゴ
分類?

ぱりとん君
そう、この後ザラメを敷き詰めるんだけど、その際にこの3種の大きさのザラメをどう並べるかが重要なんだ。

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ぱりとん君
お次は、耐火煉瓦で枠組みを作り、ザラメを敷き詰めていくんだ。
この敷き詰め方で柄が変わってくるから、均一に行われる技術が求められるんだ。

ボロンゴ
ザラメを集積していくワケだな。

ぱりとん君
そう。そしてこれがPSシリーズの天然石の様な表情を持たせる為の工程なんだ。

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博士
ちなみに、PSシリーズのPはパリトーン、Sは集積法で作っているからPSシリーズっていうじゃ。

ボロンゴ
あっ、博士!
・・・え?PSの意味ってそれなんですか?シリーズ名もずいぶん安易なネーミングなんですね。

ぱりとん君
パリトーンの名前にしても、シリーズ名にしてももう少しひねった名前が欲しかったです(涙)

博士
何を言っておる!意味も有るし、製造方法で管理できていれば間違いないじゃろ。

ボロンゴ
そう・・・ですね。
さて、次の工程はもう一度焼いて、ザラメ同士を融着させる・・・つまり焼成(しょうせい)という最後の加熱処理だな?

ぱりとん君
そうです。ただ今回はここまでにさせてください。
次回は焼成から選別・研磨・切断・検査まで一気にご紹介しますので。

博士
やっぱり名前の由来・・・気にしているんかな?