ぱりとん君の豆知識
そもそも結晶化ガラスは偶然の産物だった!?
ぱりとん君
え?どういう事?僕ってたまたま生まれたの?
博士
以前の基礎知識 結晶化ガラス建材とは?で結晶化ガラスは元々食器メーカーが作ったって教えたのは覚えているかのぉ?
ぱりとん君
覚えてまーす。
???
素晴らしい!
ぱりとん君
!?
博士
おぉ!パーチェス先生じゃないか!
パーチェス先生
お久しぶりです。博士。
以前の学会では大変お世話になりました。博士が発表していた「三次相転移クラウド型ゼロ膨張・・・
以前の学会では大変お世話になりました。博士が発表していた「三次相転移クラウド型ゼロ膨張・・・
ぱりとん君
はいはい。そーゆーやり取りいらないんで!この「ぱりとん君の豆知識」はそこのパーチェス先生が教えてくれるのね!!
ちゃっちゃと始めましょう
ちゃっちゃと始めましょう
博士
・・・
パーチェス先生
・・・はい
パーチェス先生
では、改めて・・・食器メーカーが作ったと聞いてますね?
ぱりとん君
うん。アメリカの耐熱ガラス等を作っているメーカーですよね?
パーチェス先生
すばらしい。1950年代にコーニング社のストーキー博士が世界で初めて製造した代物なんですよ。
ぱりとん君
それが何で偶然の産物なんですか?
パーチェス先生
実は・・・たまたま加熱しすぎて、たまたま落としたら、硬い音を立てただけで割れなかったって話なんですよ。それで「なんだこれは?」って研究をしたようなんですよ。
ぱりとん君
それって落とさなかったら、ただの失敗作として捨てられて終わりだったんじゃ・・・
パーチェス先生
あり得ますね。そもそもガラスの結晶化はタブーとされていましたからね。
ぱりとん君
へ?何で?
パーチェス先生
制御されずに形成される結晶は、強度の低下、表面欠陥の原因にもなり、何としてでも避けなければいけなかった現象なんですよ。
ぱりとん君
カンタンに言えば、脆くなるってこと?
パーチェス先生
そういうことですね。熱処理器の故障も相まって、たまたまいい温度で加熱しすぎたのが、結果として制御できるモノになった。
ってわけですね。
ってわけですね。
ぱりとん君
まさに偶然の産物(汗
パーチェス先生
繰り返しになりますが、その後日本のメーカーが建材に転換をして「結晶化ガラス建材」となったわけですね。
ぱりとん君
わかりましたー!
次回はどんな事教えてくれるんですか?
次回はどんな事教えてくれるんですか?
パーチェス先生
予定は、「未だ解明されていないガラス液体説の謎!」「結局どっちが強い!?モース硬度と鉛筆硬度」「強化ガラスの自爆現象」この辺りを教えて差し上げます。
ぱりとん君
よろしくお願いしま~す。
参考文献
20世紀に名を残すガラス技術 結晶化ガラスの開発と応用 リンダR.ピンクニー・ジョージH.ビール 小野 俊彦(訳)