酸とアルカリとアンモニア【ぱりとん君の豆知識】

ぱりとん君の豆知識

酸とアルカリとアンモニア

ぱりとん君
え?サメって?

パーチェス先生
それは後で解説しますね。

 

アルカリ性の汚れと酸性の汚れ

ぱりとん君
じゃあ早速。
パリトーンは耐酸性・耐アルカリ性が優れてるんだよね?

パーチェス先生
そうですね。
ですから、外壁や汚垂石などの過酷な環境下でも美観を保つことができるんです。

ぱりとん君
でも何で汚垂石は酸とアルカリに強い方がいいの?
耐酸性が求められるのは、酸性洗剤で掃除する事があるから、その時に耐性があるほうがいいってことだよね?

ぱりとん君
耐酸性が求められるのは、酸性洗剤で掃除する事があるから、その時に耐性があるほうがいいってことだよね?

パーチェス先生
その通りです。
詳しく話す前に、そもそも「何故酸の洗剤を使用するのか?」のおさらいですね。

ぱりとん君
お風呂場の隔て板の会では「石鹸カス、水垢はアルカリ性の汚れだから、中和させ、汚れを落とすために酸性洗剤を使用する事が効果的。」でしたよね?

パーチェス先生
そうです。

ぱりとん君
じゃあトイレもアルカリ性の汚れ?

パーチェス先生
カビや黒ずみは酸性の汚れですから、酸性、アルカリ性両方の汚れがある。の方が正しいですね。

ぱりとん君
汚れにもいろいろあるんですね。

パーチェス先生
まとめるとこんな感じです。

黄ばみ、尿石、水垢はアルカリ性→酸性洗剤が効果的
カビ・黒ずみは酸性→アルカリ性洗剤が効果的

 

においの元は何か?

ぱりとん君
においの元って、あの独特なアンモニア臭でしょ?
「鼻をつくような刺激臭」ってやつ

パーチェス先生
そうですね。ただ不思議に思いませんか?尿の排出時はあまり気にならないのに、
トイレに入ると刺激臭がすることに。

ぱりとん君
あ、確かに。

パーチェス先生
尿は時間が経つと雑菌によって分解されアンモニアになり、放置を続けると鼻をつくアンモニア臭になってしまうんです。

パーチェス先生
さらに放置をすると、トイレの黄ばみの原因である尿石ができてしまう。
これはブラシでこする程度では除去できないので、塩酸(HCl)などの強い酸性洗剤が必要になってしまうんです。

ぱりとん君
中和が効果的ってことね。

 

アンモニアはアルカリ性?

ぱりとん君
あれ?
尿石ってアンモニア臭の発生源って言ったよね?
アンモニアってアルカリ性なの?

パーチェス先生
そうですが、何か疑問点でも?

ぱりとん君
アンモニアってNH3だよね?
なんでアルカリなの?

ぱりとん君
例えば酸性だと、塩酸はHCl、硫酸はH2SO4とかH+があるやつ。
アルカリ性だと、水酸化ナトリウムNaOHでOH-があると思うけど、、、?

パーチェス先生
これから先はちょっと難しい話になりますよ。
酸・アルカリ性とは何かを考える際に「水溶液中」においてH+とOH-のどっちが多いか?で考えるんです。

パーチェス先生
アレニウスの定義によると、水に溶かした(水溶液)にした時に、水素イオン(H+)を放出する物質が「酸性」、水酸化物イオン(OH-)を放出する物質が「アルカリ性」になるんです。

ぱりとん君
・・・つまり?

パーチェス先生
確かにアンモニア自体にはOH基はないのですが、水に溶けたときにOH-を発生させます。
化学式だとこうなります。

NH3 + H2O ⇄ NH4+ + OH-

パーチェス先生
以上よりアンモニアはアルカリ性と言えるわけです。

ぱりとん君
アンモニアはアルカリ性の汚れだから、酸性洗剤を使用して中和させるのが効果的ってことだけは理解シマシタ。

パーチェス先生
・・・まぁ、ちょっと難しかったですね。
つまりは汚れも、それを中和させる洗剤共に酸・アルカリ性の環境になる事もあるので、汚垂石には両方の耐性が必要という結論ですね。

パーチェス先生
もちろんちょっとした汚れの場合では、中性洗剤を使う事もありますよ。

ぱりとん君
中和して汚れを落とすことはできないけど、界面活性剤の力での洗浄ですね。

 

サメのお肉食べたことありますか?

ぱりとん君
それで、これは何ですか?

パーチェス先生
そのままの意味ですが?
どうですか?食べたことありますか?

ぱりとん君
いや、無いですけど

パーチェス先生
何故?

ぱりとん君
何故って・・・スーパーとかで売ってませんよね?

パーチェス先生
そうなんですよ。
ただサメ肉は低カロリー、高タンパク質、低脂質でさらに骨は軟骨質なので子供から高齢者に優しい食材なので、おいしく調理できればもっと世に出回ればいいと思うんですよね。

ぱりとん君
おいしく調理できないんですか?

パーチェス先生
サメなどの軟骨魚類は体内の「浸透圧調整」に尿素を用いているため、身体組織に尿素を蓄積させているんです。
ですから新鮮なサメ肉からは感じられないが、時間が経つとアンモニア臭を放つようになる。
その結果、サメ肉がなかなか世の中に出回っていないってことになるんです。

ぱりとん君
・・・それで?

パーチェス先生
私の持論ですが、「老化の原因=酸化」とすると、体内をアルカリ性にして中和していれば老化しにくいという考え方もできると思うんですよ。
4~500年生きたサメもここに長寿のヒントがあると私は考えています。

ぱりとん君
えっと・・この話の結論としては?

パーチェス先生
中和の力が偉大という事と、それに耐えうる素材や体が大事という事ですね。

ぱりとん君
あ、それで中和して汚れを落とすような個所にはパリトーンが適してるよ!ってことですね。